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木取り
まず、人口乾燥された樺の材料を巾、長さをみて、できるだけむだなく おもちゃの部品がとれるように割り振ります。 スタジオノートのおもちゃを見てみると、同じ規格の部品がいろいろなおもちゃに使われています。たとえば直径8cmの円盤は、てあそびのおもちゃ、くるまシリーズの車輪などに使われています。多くの部品は厚さ、形状寸法など規格化してあります。このことにより、木のおもちゃが互いに連係しあい、新しい遊びが生まれたり遊びにひろがりができるとおもっています。木目や木の色合いなどを考え、あーでもない、こーでもないと時間を費やし、頭の中で想像膨らむ楽しみな時間。反面、考え事ばかりで仕事が進まない事が多い。
出番を待つ材料、取り出しやすいようにストックします。
この材料は反ってるなー
下加工
削る、切る、穴をあけるなどの加工はほとんど機械加工により行います。この機械加工の段階は、決められた形、寸法に効率よく正確に加工することが求められます。ただ、同じ作業が続くことから油断などもしやすくケガには注意が必要です。一つ一つの作業を考えると地味な作業が多く、けっこう辛い時間です。頭の中では違う事を考えていることも…。でもそれは危険なのでやめましょう。

ルーターです。使い勝手抜群の優れもの。

研磨
機械加工の終わった部品は、研磨行程にまわされます。ここでは機械をつかい、人の手でひとつひとつ時間をかけて丹念に磨き上げられます。かたい樺の木は磨き上げられることにより鏡のように滑らかで光沢をおびてきます。また、人の手で磨き上げられることにより、機械加工の画一的な仕上がりから手作りの味わいを持った形にかわります。ここでも同じ作業がずっと続くため、かなり辛い作業である。腰なども痛くなり健康に注意。おもちゃの本体から車輪まで、研磨といっても沢山のパターンがあり、単純のように見えても、実はとても大切で難しい作業。何年も作業していると、仕上がり感は体で覚えてきますが、まだまだ試行錯誤中です。
レインボーカーの研磨。ただひたすら磨き続けます。
車輪の研磨。沢山あるのでちょっぴり眠くなる。
塗装
つぎに、研磨の終わった部品は塗装されます。塗装をほどこすことにより、樺の木のあたたかい色合いをひきだし、強度をあげ、汚れをつきにくくすることができます。スタジオノートでは、くるまシリーズなどの、一部の白木のおもちゃをのぞきオイル塗装されます。塗装に使われるオイルは天然植物油、天然樹脂など天然素材でつくられた、リボスオイルやワトコオイルなどの安全なものを使っています。浸透性のオイルを使うことにより、木の持つ手触り感を、大切に残していきたいと思っています。 オイル仕上げの塗装法は安全な上、取り扱いも簡単で、使う人が手軽におもちゃの手入れをするのに有効です。
エコな塗料は、なぜか外国製が多い。
塗装方法は、全てハケで塗っています。
組み立て
さて、部品の塗装が終わればいよいよ組み立てです。木取り、部品加工、研磨、塗装はどちらかというと、地味で根気のいる作業です。組み立てはそれまでの仕事の結果がすべて現れる ところでもあります。 各部分が決められた寸法にに仕上がっていなかったり、仕上がりの状態が悪かったりすると組み立てることができなかったり、良いおもちゃになりません。何種類もの部品、さらにそのひとつひとつの同じ部品が何百とあるなかで、同じものはひとつもありません。これらの部品をつかいひとつのおもちゃを組み上げるとき、ただ機械的に順番に部品を取り出して組み立てることはできません。個々の部品の木目、色合いなどを吟味して、全体としてまとまりがでるように部品を選びます。それらを組み上げたとき、ひとつひとつが個性ある木のおもちゃとなります。(この時、予想もしていなかった木目のパーツと出会うこともあり、一人ニヤニヤしていることもあります) このようにして組み上がった木のおもちゃ達をまえにしたとき、なんともいえないほのぼのとした満足感を感じます。  
組み立てるには沢山の細かなパーツを使います。寸前にになって、ない事に気付き、あわてて作ります。
専用の組み立て治具を使います。
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